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RECRUIT創業の経緯と代表の紹介

代表の鈴木の経歴と、創業時に考えたこと

30歳までフリーター、
未経験から、Webクリエイターとして起業

学生の頃は、体育会陸上部に所属。
頭の中は運動のことばかりで、結局、卒業には7年かかりました。
一般的な就職活動も就職もできないまま、引退後の23歳から居酒屋のアルバイトをはじめ、生活費が足りなくなれば日雇いに行ったりしていました。

なんとなく街じゅうにあふれるデザインが目に留まり「これ誰が描いているんだろう」という疑問から、イラストレーターや、デザイナーと呼ばれる仕事を知り、そんな仕事に憧れ、学校に通ったりしました。

学校が教えてくれることは、プロになる方法ではない

有名なイラストレーターの先生や後にプロの作家になる仲間との出会いがあり、多くの刺激を得られましたが、作品づくりの考え方を学んだり、自身の作品の評価をしてくれたりはしてもどうすればプロになるのかはわからないまま終わりました。

クリエイターと言われる仕事に就きたい人も、学校も多くありますが、学ぶこととプロになれることは違います。
きっと、僕と同じように、技術や知識を学ぶことが、そのままプロの道につながっていると勘違いして学校に行っている人は多いと思います。
学校は学ぶところであって、プロになるための免許を取得できる場所ではありません。

インターネットの普及で倉庫業務から入力担当へ

居酒屋でのアルバイトは4年ほど続き、その後、文房具店で働きました。30人程度の会社で、倉庫係として、翌日出荷分の文房具を用意したり、減った在庫を報告したりするのが仕事でした。

当時(2000年頃)は、ブロードバンドといわれる高速のインターネット回線が世間に広まりはじめた頃で、業務は効率化され、情報の流れと物流の仕組みが一気に変わりました。
倉庫業務も、お客様から受けた注文を、倉庫を経由せず、問屋から直接お客様に届けられるようになり、僕の仕事は減りました。

倉庫業務の代わりに増えたのが、入力業務です。
入力業務をするために、アルバイトが終わって家に帰ると、寝る時間までタイピングの練習をしました。

タイピング速度は、どんなIT知識よりも大事

タイピングが速くなった頃、その姿をみた社長にパソコンが得意な人と勘違いされ、僕はIT担当になりました。
IT担当として、ホームページの制作を志願し、後に文房具店のホームページをつくることになるのですが、タイピングを練習したことは大きかったです。

仕事では、コミュニケーションするにも、何かをつくるにも、パソコンを使います。そのため、タイピングが遅いとすべてが遅くなります。
逆に、タイピングが速いと、新しいことを覚えるにも、経験するにも、人の何倍も速くできます。

HTMLがわかっても、
デザインソフトが使えてもホームページは完成しない

文房具店の、ホームページをつくることになりましたが、どうつくって欲しいかなんて具体的な指示をする人はいませんでした。
だから、HTMLを書くことができても、デザインソフトが使えてもWebページがつくれるわけではありません。上司に「どうつくりましょうか?」と指示を仰いだところで、誰も指示なんてできないのです。
僕の場合は、「鈴木くん、いい感じでよろしく」でした。

原稿もイメージ画像も写真も、無いのがあたりまえです。
ホームページの目的を自ら設定し、顧客を知り、必要なことはなんでもやりました。

  • 必要な原稿は自分が書く
  • 必要な写真は自分が撮る
  • モデルも自分の知り合いを連れてくる
  • その会社のロゴをつくり、キャラクターもつくる
  • 社名やサービス名も考えたりする。

結局は、技術や知識を身に付けたところで、何をつくれるかよりも、どうつくるかを決め、素材も含めすべてつくらなければカタチにならないのです。

指示を待っていたら何もできない
自分で決めて、提案し、良いと言われれば制作物は進む

小さな会社では社長や上司は、忙しいのがあたりまえです。いちいち細かく表現を確認したり、指示を仰いだりすることもできません。
「その方向でいいよ。任せるよ。」と言われてはじめて先に進みます。
自分で考えて、相手が考える以上の良いものを提案しないといけないと思いました。

日本の法人の90%は従業員数30名以下です。
つまり90%の企業は僕が働いていた文房具店と似たような状況だと思うのです。
具体的にデザインを指示したり原稿を書いてくれたり、必要な素材や写真があるはずがありません。
自分がその会社を知り、顧客になったつもりで検索し、競合と比較された時のことを考え、自分で文字を書き、撮影をして、デザインをしないと進まないのです。

有名な制作会社に頼んでも、
希望とはまったく違ったものが上がってくる

有名なWeb制作会社から、大手の実績を見せられても、世の中の90%以上の企業は大手ではありません。
社内に経営企画室もないし、広報もいないし、デザイン部門もあるはずがありません。

有名なWeb制作会社に頼んだところで、期待どおりのデザインが出来あがるとは限りません。
デザインは良い要素がそろってはじめて良いデザインになるものです。
希望するイメージもなく、原稿も渡せず、写真もロゴマークも良いものを渡せないと、デザインもぼんやりしてしまいます。

さらには、気に入らないデザインを情報がない企業側のせいにされたり、制作の過程でも素材や原稿をしつこく催促されたりして、疲れ切っている担当者の話をよく聞きました。

だから、「いい感じでよろしく」と言われただけで、どうつくるか自分で考えて写真やイラスト、文章まで自分で書いた文房具店のホームページの話をすると、そんな制作者を探していたと、仕事を依頼されるようになりました。

実績こそが最高の営業ツール
2003年、アルバイト先を辞め、ホームページ制作を個人で請け負う

まずは、会社で隣の席に座っていた営業の社員が転職した先で、僕のことを話してくれて、そこの社長からホームページ制作の依頼がきました。

さらには、学生時代に同じ部活動だった友人からも、「おまえ、ホームページつくれるんだったな。今度、事業をはじめるからつくってよ。」と頼まれました。

その2つの依頼がきっかけで、僕はアルバイトを辞めて独立することになりました。
クリエイターが独立して頑張ることは、新規営業活動ではなく目の前の仕事を最高の実績にすることだと思います。
常に自分が生み出すものの影響を考えることが大事です。その結果が次の仕事につながり自分に返ってくるのです。

依頼主からは、目的や背景についての情報はもらいますが、デザインやホームページ制作において素人である顧客から、手段までも具体的に指示されていいはずがないと思います。

目的に対して
どうつくるかは自分が決める

そのためには、会社の事業をよく知らなければいけません。
顧客は誰だ?からはじまり、どんな状態にある人が何を欲しがり、どういう言葉で検索し、何に価値を感じて、Webサイトから問い合わせしてくれるのかを考えます。
これがマーケティングと言われたのはそのあとでした。

デザインをするからには、他との違いを出すこと。
消費者が見たときに、得られる価値がイメージできること。
この会社に頼めば、その価値が得られると、安心してもらえるようなデザインにしなければなりません。
これはブランディングだと、言われました。

何でもやった結果、みえてきた自分の仕事

こうして、経営者のクリエイティブやマーケティングのパートナーとして、顧客企業のブランドづくり、マーケティング施策を企画し、実行する会社として、当社の方向は見えてきました。

これだけ世の中に商品があふれ、情報があふれると、数値で表せるような価値や、比較可能な機能面での価値では差がつきにくいものです。しかし、実際に同じような機能でも、売り上げや人気に差が出ているものもあります。

それは、それぞれの商品、サービスが持つ独自の世界観や固有の価値を顧客が感じ取り、選んでいるのだと思います。
企業は、この独自性を消費者やユーザーに伝わるように設計し表現することが大事です。

しかし、これらを経営者自身がひとりでやるのは難しいです。担当できる社員もいません。
だから、経営者と同じ方向を向いて、企業価値をつくっていくクリエイティブやマーケティングのパートナーは必要だと思います。

ニンニンドットコムは、経営者と一緒に事業をつくったり、事業を成長させたり、企業価値をカタチにする会社として、これからも経営者に可能性を与え、事業の成長のその先にある世の中のより良い変化に貢献していこうと思います。

代表プロフィール

代表取締役 鈴木 忍1973年、秋田県生まれ。
学生までは駅伝競技に打ち込み、引退後は、居酒屋や、日雇いの現場作業、事務用品会社でアルバイト。
2003年、事務用品会社でのWebサイト制作と、Web事業の立ち上げを経験し、独立。
2005年、株式会社ニンニンドットコムを設立し、代表取締役就任。
経営者と共にWebサイトの企画、経営者の想いをもとに様々な事業の見せ方、プレゼン資料などを担当。「経営者の頭の中をカタチにする」というコンセプトで、企業ブランド構築、Webマーケティング、組織づくりなど、多岐にわたって経営者のサポートを行っている。

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