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1.中小企業のための生成AI活用セミナーを開催して

―― 2024年11月26日 開催報告

セミナー概要

2024年11月26日、当社は中小企業経営者を対象に「生成AI活用の可能性を探るセミナー」を開催しました。
講師を務めたのは、東京大学大学院生と現役生によって2024年5月に設立されたAIベンチャー「OrganicAI」です。設立から間もない彼らは、最先端のAI技術を駆使しながら現実の課題解決に挑む注目の存在です。
今回のセミナーは、当社が企画し、彼らの知見をお借りして実現しました。

セミナー開催概要
⚫︎開催日:2024年11月26日
⚫︎会場 :京橋エドグラン 29F(artience株式会社 内)
⚫︎主催 :株式会社ニンニンドットコム共催
⚫︎共催 :株式会社Organic AI 他 (代表福田 創紀 東京大学修士ほか、東京大学学生AIエンジニア)
⚫︎参加者:中小企業の経営者・担当者 40名
⚫︎テーマ:「中小企業のためのAI活用の可能性を探るセミナー」

背景:なぜ中小企業にAIセミナーを?

生成AIに関する広告やニュースは急速に増えています。
しかし「AI」と聞くと、多くの経営者は「人間の仕事を代わりにしてくれる存在」といった漠然としたイメージを抱きつつも、「実際に自社の業務でどこに役立つのか?」となると答えを出せずにいます。

たとえば、AIは本当に業務効率化につながるのか?
どの部分をAIに任せ、どこを人が担うべきなのか?
――中小企業の経営者にとって、この問いは非常に重要ですが、まだ多くの企業でイメージが固まっていないのが現状です。
そこで、AI活用を具体的に探る場を設けようと考えたのが今回のセミナーでした。

OrganicAIとの出会い

きっかけは、ある経営者と学生の交流会でした。そこで出会ったのが、OrganicAIの代表。私はちょうど「AIを使って業務効率を上げたい」という相談を受けていたので、その内容を投げかけてみました。

相談内容は、旧システムから新システムへの移行業務についてです。システム同士の連携ができず、旧システムに残っているデータを紙にプリントアウトし、それを人間が目視しながら新システムに再入力している。見た目には「画面のコピー&ペースト」で済みそうなのに、画面の構造が異なるため難しく、結局紙ベースに頼らざるを得ない。しかもミスのリスクが高く、効率は著しく低下する――そんな状況でした。

この話をすると、OrganicAIの代表は「それなら解決できますよ」と即答しました。彼が挙げた技術は「セマンティックセグメンテーション」。これは画像をピクセル単位で解析し、どこに何があるのかを正確に分類できるAI技術です。この仕組みを応用すれば、異なる画面同士の情報も正確に読み取り、スムーズにデータを移行できるというのです。その説明に、私は強い衝撃を受けました。

中小企業とAIベンチャーをつなぐ意味

AIという言葉が抽象的に響くだけでは、経営者はなかなか活用のイメージを持てません。しかし、このように「現実の困りごとに即した解決例」を示してもらうと、一気に具体的に見えてきます。
「もし社内にこんな相談相手がいたら、経営はどれだけ変わるだろう」と実感しました。

経営者というのは、専門知識を持つサポーターが隣に立つだけで、次々とアイデアを生み出せる人種です。だからこそ、中小企業とAIベンチャーのマッチングは大きな価値を生み出すはずだと確信しました。

セミナー内容と構成

こうした背景を経て決定したのが、2024年11月26日のセミナーです。プログラムは以下の流れで進めました。

1.AIとは何か?

2.AIと生成AIの違い

3.生成AIが得意なこと・苦手なこと

4.自社業務に生成AIを活用するための具体的ステップ

5.AI顧問という考え方

特に強調したのは「AI活用は一律ではない」という点です。
100社あれば100通りの活用法がある。だからこそ「生成AIを学ぶ」ことそのものより、「自社にどう活かすかのプロセス」を知ることが重要だと伝えました。そしてそのプロセスを伴走する存在として「AI顧問」の必要性を提案しました。

まとめと今後の展望

今回のセミナーを通じて、中小企業のAI活用において本当に必要なのは「知識」ではなく「伴走」だと改めて実感しました。AIや生成AIに関する基本知識はもちろん必要ですが、それ以上に大切なのは、自社の業務に落とし込み、試行錯誤しながら成果へとつなげていくことです。

当社としても、クリエイティブや経営知識に加えてAIの知見を融合させることで、中小企業の事業成長を支援していきたいと考えています。今後は「AI顧問」という形で経営に寄り添いながら、事業の効率化と新たな価値創出を後押ししていく所存です。

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