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体育大学生、インターンからクリエイターを目指す(その1)

体育大学生、インターンからクリエイターを目指す(その1)

どうすればクリエイターになれますか?
新卒でデザイナーや、マーケターなど、企画職を目指す人なら当然思う疑問でしょう。
そこで、ニンニンドットコムで未経験からクリエイティブディレクターになった片桐さんの経験がヒントになればとインタビューしてみました。
高校時代はバレーボールに熱中し、埼玉県代表として春高バレーにも出場。その後、日本女子体育大学に進学。運動一色でキーボードもまともに打てなかった片桐さんが、どのように現在のクリエイティブディレクターの仕事にたどり着いたのか聞いてみました。

【プロフィール】
1996年生まれ。2019年ニンニンドットコム新卒入社。
クリエイティブディレクターとして、Webサイトや動画、雑誌等の企画や、企業のマーケティングやクリエイティブ領域を幅広く手掛ける。
高校時代は春高バレーに埼玉県代表として出場。大学進学後はビーチバレーボールに転向。入社後も、ジャパンビーチバレーボールツアーに出場するなど、日々の業務と並行しながら選手としても活動。

01 体育の先生を目指すことをやめる

一 体育大学出身ですが、スポーツではどんな成績でしたか?

高校時代は春高バレーに埼玉県代表として出場しました。
日本女子体育大学に進学してからはビーチバレーに転向し、全日本大学選手権では4位。運動一色の学生時代でしたね。

一 体育大学ということは、体育の先生を目指していたんですよね?

はじめはそうでした。
でも、ある出来事をきっかけに、先生を目指すことをやめました。
大学2年の夏休み、少年自然体験村でのキャンプ実習でのことです。
ちょっと気が強くて弁が立つ、周囲から浮いてるような女の子に出会いました。私はその子と1週間を過ごす中で、注意したり、指摘したりすることが多々ありました。実習最終日には、なかなか打ち解けなかったその子もようやく打ち解けて、私にはしゃいでくるようになりました。その時でした。女の子の服の隙間から、お母さんの写真と思われるものが見えたんです。
その子は、お母さんの写真の入ったキーホルダーをズボンに掛け、肌身離さず持ち歩いていました。きっと、その子のお母さんは若くして亡くなったんだと思います。
その時、私は一瞬にしてこの1週間の自分自身を恥じました。年長者であれば、人生経験をもとに勉強だけでなく将来のことや、人生についても教えられると思っていました。
ところが、その子はあきらかに私よりも壮絶な人生を歩んできたことが伺え、私よりもこの子のほうが、人生経験という点では上にいると思いました。
年だけ重ねて先生と呼ばれても、
「私がこの子に教えられることなんて、何もない。」
と思ったんです。
その時、私の中で先生という職業に対する魅力が色褪せてしまいました。

一 それで、一般企業への就活をはじめたんですね。

ひとりの人間として人生経験を積みたいと考えて、一般就職を目指して就職活動をしました。大学の就活ゼミにも、積極的に参加するようになりました。

一 就活は順調にいきましたか?

当たり前のように繰り広げられる就活レースに違和感を感じるようになりました。
日経新聞を読み、自己PRを暗記し、暗記した内容を模擬面接で披露する。
お芝居みたいな面接で暗記の上手な人が優勝するような就活ゼミに疑問を持つようになりました。
しかも、体育大生は、体育教師の道を外れたら、就職できても販売員や接客業しかないという話もされたのです。
違和感がある中で頑張っても、体育大生の私には、自分がやりたい仕事は就けないんだと思うと愕然としました。

一 どんな企業を目指していたのですか?

できれば、企画とかマーケティングとか、自分の頭で考えたことが形になるような仕事をしたいと思っていました。そして、ビーチバレーも続けられたらと思っていました。

一 ニンニンドットコムとの出会いは何でしたか?

就活イベントで、ニンニン社長(鈴木社長)に会いました。
社長も私と同様、かつて体育会に所属していたとか、学生時代に、私の大学の学生とよく合コンをしていたとか、話が弾みました。
そして、驚いたのが、社長が社名の異なる自分の10枚の名刺を持っていることでした。
高い役職名もついてました。

一 いろんな会社の人と動くので、
それぞれの会社の自分の名刺を持っていたってことですね。

はい。それなのに大学を卒業するのに7年かかったとか、30歳までフリーターだったとか、それまでの経歴が凄いわけでもない。
今もキックボクシングの試合に出ていたり、社内に酸素カプセルを置いたりスポーツに力を入れていました。
しかも、私と同い年で、格闘技をやりながら就職先を探していた学生に内定を出していると聞き「じゃあ、私も入りたい!」って思いました。

ところが、鈴木社長に、強く入社の意思を伝えましたけど、何度打診しても「無理だよ」の一言でした。

とてもショックでした。

一 どうして無理と言われたんですか?

パソコンも持っていない、タイピングもできない、あきらかに畑違いの経験しかないからだと思います。

ところが、他のニンニンドットコムの内定者と、別の会社の新卒社員を交えた会食があるということで誘われたことがありました。
ニンニンドットコム側は社長、内定者、入社志望の私の3名。相手側は女性の社長と、新入社員2名という構成でした。
会食といっても焼肉屋で、かしこまった雰囲気ではなかったのですが、そこで私は、相手側の女性社長の雰囲気に圧倒され、質問されたことに何一つ答えることができませんでした。
それを見た女性社長は、後で鈴木社長に「あの子は何も考えてない。入社させない方がいい」と言ったそうです。「バイトですら雇わないほうがいい」とも。
チャンスと思って参加した会食なのにショックでした。
ニンニンドットコムには本当に入社できない。
頭が真っ白になりました。
でも、当時の女性社長の指摘は事実だし、反論の余地もありませんでした。

一 それなのに今は社員として働いています。
なぜ、入社できたのですか?

きっかけは、TikTokです。

続く

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