1. ホーム >
  2. トピックス >
  3. デザインを仕事にしたい人が最初にやるべきこと

TOPICSトピックス

デザインを仕事にしたい人が最初にやるべきこと

デザインを仕事にしたい人が最初にやるべきこと

ニンニンドットコムは、クリエイティブ、インターネット、経営支援という軸で、幅広い業界で幅広い業務を担当してきました。これらは、新規営業と呼ばれる売り込みをせずに依頼いただいたものですが、どの仕事も、最初のきっかけは、ほぼ同じで些細なことでした。今回は、学校でデザインの勉強はしたけど、実際にデザインの仕事はどのように依頼されるのか知りたい人向けの記事です。

世の中は、デザインで溢れている

お店の中や、街を歩けば、何かしらのデザインが目に入ります。
デザインは商品の購買にも大きな影響を与えています。
ペットボトルの水やお茶は、パッケージデザインを外せば、飲み比べてもその違いを明確に判別できません。道路を走ってる自動車も、タイヤの数もハンドルの数、出せるスピードもほぼ変わらず、移動手段と考えたら機能に差はほぼありません。
仕事で使っているパソコンもメーカーによって機能は変わりませんし、カフェなどの店舗もコーヒーを座って飲むだけなら得られるものはそんなに変わりません。
。なのに、売れている商品と、売れていない商品があるということは、もはや私たちはデザインを買っていると言ってもいいくらいです。

デザインはニーズが増えても未経験者には難しい?

これほど世の中にデザインが溢れ、商品の売れ行きに重要ならば、デザイナーという人材の必要性は増えるはずです。実際、デザイナーの求人数は、年間の現職デザイナーが転職する数の5倍以上あると言われています。企業が必要なデザイナーを充足させるためには、経験者の5倍以上の実務未経験者を採用しなければならないのです。

しかし、実務未経験者のデザイナー採用は狭き門です。実務未経験者を対象に募集をかければ数週間で100名以上の応募がありますが、採用に至るのは1人いれば良いほうです。

以前、デザインの専門学校を卒業したデザイナーの結婚式に出席したとき、当時の同級生が多く来ていましたが、そのほとんどが、現在、デザイナーになっていないことに驚いたことがありました。

デザインのニーズが増え、デザインの学校も、デザイナーになりたい人も多いのに実務未経験者にとってプロのデザイナーになることは実は簡単ではありません。

デザインの役割とは何か?

デザインというのは、文字や数値などの言葉では伝わりづらいものを、より早く、より強く、印象に残すために伝える手段です。
例えば、ペットボトルの水やお茶、道路を走っている自動車、カフェの例だけでなく、現代はあらゆる業界で似たような商品や店舗が多く、言葉だけで説明しても違いを出しづらいものに溢れています。さらに情報が多ければ、目にも留めてもらえません。

デザインは、競合が増え、かつ商品を開発する技術も上がっているので、文字や数値で説明できる情報では他社との違いが出しづらく、仮に違いをだしても真似されたり抜かれたりしやすいために必要なのです。

デザインは学校のシステムでは教えづらい

デザインの役割は、文字や数値などの言葉の範囲を超えた伝達手段です。その為、

ということが求められます。
しかし、これらは結果論で、事前にどうすればそうなるかということを、言葉で指示することができません。
言葉で表現できないことで結果を出すことが、そもそもデザインに求められていることですが、正解を事前に指示できないことは、学校というシステムでは教えづらいという欠点があります。

富士山の絵を描けと言われたら誰でも描けますが、その絵に、良し悪しや、優劣がつく前提で、他人より感動するものを描く方法は教えづらいのと一緒です。

それを無理やり、学校のシステムで教えようとするため、学校で勉強してきたデザインと、現場で必要とされているデザインの仕事には、ギャップがあるわけです。

必要な場面は多いが、明確な依頼ができない

このように、指示する側にも、指示される側にも、不明な点が多いのがデザインの依頼です。それでもプロフェッショナル同士のやりとりであれば、依頼する側は、実現したい目的だけを伝え、依頼された側は、多くある引き出しの中からで目的を達成できる手段を選び、求められたデザインを表現できるかもしれませんが、現代はデザインが必要な場面がものすごく多いため、必要と感じた人が誰かに依頼する時点では、多くの依頼者はどう指示していいのかわからず、依頼した相手に対しても、本当にデザインできるかわからない、という不安やストレスがあります。

明確な依頼ではなく、探りを入れて相談する

依頼する側が、指示を言葉にできず、目指す成果も明確な言葉にできないデザインの依頼というのは、ちょっとした相談からはじまります。
なぜなら正式に依頼してしまったら、狙い通りのものがこの人にできないかもしれないと思った時に引くに引けないからです。

実績のあるデザイナーに、それなりの予算で依頼する場合はこんなことはありませんが、デザインが必要な場面は爆発的に増えているわけですから、実績のあるデザイナーに頼むにも、頼み方も、予算もわからず、そもそもそんな人を知らないという人がほとんどなのです。

そのため、デザインなどのクリエイティブな依頼というのは、ちょっとした相談からスタートする場合が圧倒的に多いのです。

相談されやすい人になれ

デザインの仕事をしたい。という人は、この相談されやすい人になる、ということが圧倒的に重要です。
当然、仕事として成立しない相談も多いかもしれません。しかし、それは仕事のもらい方に問題があるのではなく、自身の相談後の提案なり反応が、依頼者にとって合わないと判断されたから、仕事として成立しなかったということです。

まずは、相談しやすい人になる。
そして、相談されたら本気で考えて良い提案をする。

この繰り返しが第一歩です。
これだけ、世の中にデザインが溢れていて、自分が実務未経験でも仕事をしてみたいのなら、このちょっとした相談からはじまるデザインの仕事を狙うべきだと思います。

その為にも、

ことを日々、意識して相談されやすい人になることが大事だと思います。
未経験からデザイナーとして仕事を獲得する第一歩は、まずは、相談されやすいい人になること、ちょっとした相談にも良いと本心で思える提案を伝える。

そんなところからデザインのようなクリエイティブな仕事ははじまるものです。

一覧に戻る

注目トピックス

カテゴリ

人気トピックス

戻る