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日本の若者がシリコンバレーで見たものは?(その1)

日本の若者がシリコンバレーで見たものは?(その1)

元インターンの永田くんが、アメリカのシリコンバレーで起業しました。

永田くんとの出会いは、2018年11月。20歳という若さでマレーシアでゲストハウスを経営し、その住人募集の掲示板を、代表の鈴木が見つけたことがきっかけです。
1か月後、永田くんはゲストハウスを売却し、ニンニンドットコムでインターンを開始。今度はアメリカのシリコンバレーで起業しました。

学歴も経験もなく、コミュニケーションでだけで語学も仕事も身に付け、世界を移動しながらビジネスを続ける永田くんが、一時帰国したのでちょっと話を聞いてみました。

【永田くんプロフィール】
1998年、神戸生まれ。高校生の時、シンガポールで出会った経営者の言葉に衝撃を受け、その後6カ国に留学。
2018年7月にクラウドファンディングで178万円を集め、マレーシア・クアラルンプールに東南アジアの学生拠点となる学生向けゲストハウス『POTHUB』を設立。2018年12月に事業譲渡し帰国。
ニンニンドットコムでインターンを経験した後、2020年11月にアメリカで国際遠距離カップル向け通話アプリ「Here」を立ち上げる。

01 「正攻法では勝負しない」成功例の少ない場所へ

一 永田くんとの出会いはマレーシアでした。その時はゲストハウスを経営していましたね。

はい。クアラルンプールで会社をつくり、学生にとって東南アジアの拠点になるゲストハウス「POTHUB」(ポットハブ)を設立し、運営していました。
学生向けのゲストハウスだったんですが、ちょうどマレーシアにいた鈴木さんから連絡をいただいて、お会いしたのがきっかけでした。

一 当時、僕はマレーシアで仕事の予定があったんですが、急遽キャンセルになって。現地でのビジネスも考えていたので、マレーシアでの拠点となる場所を探していたところでした。

「インターネットでマレーシアでの物件を探して連絡しました。」とメッセージをもらったのを覚えています。
ところが、僕の物件は学生拠点のゲストハウスで、ベッドルームもドミトリー型。
鈴木さんは宿泊ではなく、どちらかというとオフィスにできる場所を探していらっしゃったので、ミスマッチかな?と思いましたが、「時間に余裕があれば会いませんか?」と言っていただいて、お会いしました。

一 メールでのやりとりが、スムーズで話も早くて、この人と会ってみたいと思いました。
会ったら「近くに美味しいお店があるので一緒に行きませんか?」って言われて、
行ってみたら、日本のラーメン屋でした(笑)


そうでした(笑)
僕、ラーメンが大好きで。マレーシアだと日本のラーメンが食べられるお店が少ないし、あっても高い。
だから、どうしても食べたかったんです(笑)
その後、東京で何か力になれることがあれば連絡をくださいと言っていただいて、インターンをすることになるのですが。

一 そうですね。「気持ちのいい子だな」というのが、一番の印象です。
永田くんははっきり物事を言うし、通る声がいい。
縁とかタイミングってなかなか得られないので、会えて良かったです。

この出会いがきっかけで、お互いのビジネスの話をしたり、ニンニンドットコムの現地法人立ち上げにも関わらせていただくことができて、これまでにない経験を積むことができました。

一 そもそも、なぜマレーシアで起業しようと思ったの?

高校もろくに通っていない僕は、正攻法では大きな結果は生み出せないと考えたからです。
それなら、これから伸びる可能性があり、成功例の少ない場所で勝負する必要があるんじゃないかと。
マレーシアは英語が通じるし、様々な国籍の人がいる。香港やシンガポールと違って、まだ成熟していないし物価も安い。マレーシアは最適だと思いました。

一 起業家を目指したきっかけは、「シンガポールでの出会い」と、前に話していましたね。

高校2年生の時、家族でシンガポールへ旅行した時に、現地の日本人起業家に偶然会ったんです。彼に、世界で事業を起こす楽しさを語りかけられて。
話を聞きながら、鳥肌がたったのを覚えています。
帰国してからも、「世界に通用する事業をつくりたい」という思いがあふれてきて。
高校に行くのをやめて、海外に出ることを決めました。

一 訪れたマレーシアで、まずは何から始めたんですか?

当時は現地で結果を出している起業家を探しては「事業のつくり方を学びたいです。」と手当たり次第、メールしていました。
そして、マレーシアで急成長しているM-townという企業で営業に携わることになりました。今思えば、失礼極まりないメールでした。

一 みんなが持っている大学の卒業証書より、高校を辞めて海外に来た熱いやつ、みたいなほうが、他とかぶらないキャラクターで気になりますからね。

そうかもしれません。(笑)
数ヶ月、営業を続けながら自らの事業の糸口を探っていくなかで、マレーシアでは不動産オーナーが個人の場合が多く、僕のような外国人に賃貸を仲介してくれる会社が少ないことに気付きました。
それなら、外国人が契約しやすい賃貸仲介事業を立ち上げようと。

一 それで起業に至ったんですね?

はい。ところが、最初はビジョンが大きいだけでビジネスモデルはめちゃくちゃ。相手にされませんでした。
でも、そのM-townの日本人経営者の方が背中を押してくれて、なんとか会社だけは起こすことができました。
結局、起業から5カ月たって資金は尽きて、先が見えないまま、挫折感だけが残りました。
どうしようかと考えていた時に、唯一の活路となったのがクラウドファンディングです。
不動産仲介とまではいかないまでも、若者の海外進出の拠点となるゲストハウスをつくれば、その後の移住の入り口になるのではと。
事業計画を練り直し、プロジェクトページの作成からPRまでをやり遂げた結果、178万円の支援をいただきました。
そして、クアラルンプールの中心地に、ゲストハウス「POTHUB」を設立することができました。

一 僕たちの出会いのきっかけになったゲストハウスですね。
ところが、あれから1カ月後、手放しましたよね?

続く

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